「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第34話~」

「天使?あまつか?天使と付き合えば幸せになれるってか。美女と野獣だし似合わないだろう。それに、あいつは俺と付き合いたがらないだろう」

カズちゃんのカマのかけ方は雑だったし、天使と付き合ってることは意地でも認めない。

「・・・背中を押したのは私なのよね。天使さんはきっとたくちゃんの事好きだなって思ったから『告白しなさい』ってね。だからキューピットはあたしね」

「ありがとう、社長」

ここまで知ってるなら認めざるを得ない。

「んもー!会社出たら私は社長でも何でもないの!でも、たくちゃんは天使さんの事本当に好きなのかしら?」

そこなんだよな。好きなのは間違いないが、今後愛していく自信があるかどうか。

「まあ、気持ちが変わらなければ、俺はあいつを愛せると思う。それじゃダメかな?」

「まあ、結婚なんて縁よね。・・・私も実は・・・奥さんいるのよ。子供もね」

は?カズちゃんって妻子持ち?勝手に彼女いない歴イコール年齢だと思っていたよ!

「いや、結婚してるようなそぶり見せたことないじゃねーか。マジなの?」