大はしゃぎする僕達のチームのママさん達。そして負けたブルーラビッツの選手達は、多分監督だろうと
思われるおばさんから、かわいそうな位の叱咤を受けていた。
相手がどんなチームでも敬意を持って、全力で向き合いなさい!と小さく聞こえる声がかっこよかった。
そりゃ今年の春初戦で敗退して、今回も無名チーム相手に第一試合の一セット目を落としたんだから無理
もないかも。僕達のコートの周りでは多分あの強豪チームに一セット取った無名チームってどんなのだろう
と思ったのか、何人もの人が集まってきた。
ところが二試合目、最初リードしていたけど、途中から相手の攻撃が僕を集中している様な気がしてなら
なかった。加えてチームの一番力の無い女の子も標的にされていた気がする。何とか僕は耐えたけど結果
は、
「Bコート、一回戦第二試合、二十一対十七でブルーラビッツです」
とのアナウンス。ようやく僕のチームの女の子達も僕ともう一人が相手の標的になってる事に気がつい
た。