数年後、玲奈はある日、再び神社を訪れる。祠の中には、以前と同じように鏡が置かれていた。

「ありがとう。」

玲奈は静かに手を合わせた。鏡を通して得た「新しい人生」は、単に性別が変わっただけではなかった。過去の自分を受け入れつつ、未来の自分を形作るための大きな一歩だった。

彼女は振り返らず、まっすぐに自分の道を進む。そこには、輝かしい未来が広がっていた。