公演の後、美智子が僕を訪ねてきた。彼女は手に一冊のアルバムを持っていた。それは、僕がまだ子供だった頃からの思い出が詰まったものだった。

「優花、本当に立派になったわね。」

彼女の言葉に、僕は涙が止まらなかった。美智子の支えがなければ、今の自分はなかったと改めて思った。