「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第18話~」

俺は美喜という名前を手にいれた。
いづみさんには女性として扱ってもらえるし、まるで別人に変身したような気分だ。まだメイクはしてないけど。

「美喜さんは大人の女性に仕上げたいですね。ほら、宝塚出身の女優さんって皆さん綺麗じゃないですか。あのようなイメージで仕上げてみたいんですが、いかがですか?」

「た、宝塚ですか。こんなオッサン顔の自分が綺麗になれますかね?」

「なれます!だって美喜さんは心が美しいから。ちょっとエッチなところもあるみたいですが・・・」

そして、衣装を選び始めた。女性の洋服が揃っていて、妙なドキドキ感を感じた。

考えてみれば俺は35年間ファッションに無頓着だったなあ。いづみさんと一緒に洋服を選んでいたらファッションもなかなか楽しいなあと思えた。