「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第19話~」

洋服を選んで、俺は着替えを始めた。
ブラであったり、パンティを身に付けるのは人生で初の経験である。
女性ものの下着を身に付けたらそれだけで優しい気持ちになれた気がした。

洋服に着替えて、顔を洗ってとうとうメイク開始。
名前は知ってるけれども当然今まで使ったことのないメイク道具のオンパレード。

目の前には鏡があるけれど、完成までの顔は見ないようにした。完成したときの楽しみにしておこうと思って。

「美喜さん、だいぶ綺麗になってきましたよ。もうすぐで仕上がります」

「ねえ、カズちゃんと俺どっちが美人ですか?」

「うふふ。それは完成してからのお楽しみ!」

しかし、あのカズちゃんを完璧に女性に仕上げちゃうんだから、ついつい期待してしまう。
でも、化粧されるのって案外気持ちがいいかも。