(僕、女じゃん…)

「じゃあ奥さん、明日ちょっと早い目に七時三十分頃に迎えに行きますね。他の子のママ達にも一応話してあるし」

「あ、そうね…他の子達との顔あわせもあるし。それがいいかも」

本当に大丈夫なんだろうか、僕は内心不安だったけど、生まれて初めてこんな可愛い姿になった自分になんだかじーんとした感覚を覚えた。

「薫!今日あたしの部屋で一緒に寝て。いろいろ明日の事で話す事あるから」

今日親父が出張で居なかった事が僕にとって、幸運だったのか不幸だったのかわからない。でも親父がいたならこんな事絶対許さなかっただろう。