「大丈夫?」

「女のウェア、慣れた?」

チームの女の子達がそう言って僕の着ているウェアのお尻触って砂落としてくれたり、ゴミ取ってくれた

り、シャツのまくれとか直してくれたりすごく気を使ってくれる。

「うん、もう大丈夫、慣れたから」

そんな女の子達に笑顔を向ける僕。

屋内のバレーボールコートにはもうかなりの女の子が陣取っていた。男子禁制という事で、試合観に来た

親父さんとかの家族の男の人はみんな上の観覧席へ。僕だけ女の世界、なんだかいけない事してる気分。

僕のお母さんとかチームの女の子のママ達も上の観覧席から引きあげて、僕達の待つコート横へ。

「お呼びしまーす。British Peachesの方、Bコート横の審判席へ」

とうとう始まった。もう逃げられない。僕達六人は審判席の前に並び、点呼を取られる。

「2番、浅井泉さん」

の声にできるだけ女の子みたいな声で返事しようとした時。