数ヶ月後、拓也は麗奈にこう言った。

「実は最近、週末だけじゃなくて、自分で女装を楽しむようになったんです。」

「ふふ、それはいいわね。」麗奈は微笑む。「でも、拓也。それはただの趣味じゃなくて、あなたの本質かもしれないわよ。」

その言葉に驚きつつも、拓也は自分の中にある新しい一面を認めるようになった。それは、これまでの自分の人生には無かった「自由」だった。

そしてある夜、麗奈は彼にいつもとは違う提案をした。

「拓也、これからは私の『パートナー』としてここに来てみない?

「パートナー…ですか?」

「ええ。あなたが見せてくれる新しい姿、そしてそれを楽しむ姿を見るのが、私も楽しいのよ。」

拓也はその提案に少しの間戸惑ったものの、やがて頷いた。

「僕でよければ、喜んで。」

その日から、二人はパートナーとして共に新しい道を歩み始めた。それはSMクラブだけでなく、日常生活にも広がっていった。拓也は女装を楽しむ自分を受け入れ、麗奈はそんな彼を心から支えた。

やがて、二人は人生を共にすることを決めた。結婚式の日、拓也は純白のウェディングドレスを身に纏い、麗奈の隣に立った。参列者たちは驚きつつも、二人の幸せそうな笑顔に心打たれた。

式の最後、麗奈はこう言った。

「あなたを見つけられて本当に良かったわ。これからも、私の命令に従ってね。」

「はい、女王様。」拓也は満面の笑みで答えた。

そして二人は新しい人生を共に歩み始めた。どんな姿であっても、二人を繋ぐのは変わらない愛だった。