その後、悠斗と美絵はさらに協力して女装サロンを運営していった。初心者体験会は定期的に開催され、地域の人々からも支持を集めるようになった。
女装サロンは、ただの場所ではなく、人々が新しい自分を見つけ、絆を深める場となっていった。そしてそれは、悠斗と美絵にとっても同じだった。
美絵は以前よりも柔らかい表情を見せるようになり、悠斗の意見を尊重するようになった。一方で悠斗も、美絵の厳しさの中に隠された強さと愛情を理解し、彼女を深く尊敬するようになった。
ある日、悠斗は女装サロンの壁に新しい看板を掲げた。「Mirror’s Bloom – 新しい自分を咲かせる場所」。
美絵がその看板を見て微笑んだ。「いい名前ね。女装サロンにぴったりだわ。」
「美絵さんのおかげで、この女装サロンがここまで来られたんです。」悠斗は感謝の気持ちを込めて言った。
「いいえ、あなたが私を変えてくれたのよ。」美絵はそう言って、優しく肩に手を置いた。
二人は、これからも女装サロンを通じて多くの人を支え、共に成長していくことを誓い合った。