ついにプロフェッショナルコースの初回説明会の日がやってきた。女装サロンには、これまでとは違う緊張感が漂っていた。集まったのは、初心者からプロ志望者まで、幅広い参加者たちだった。
「今日はこの女装サロンで、新たな一歩を踏み出していただきます!」悠斗は笑顔で迎えたが、その胸の内では不安が渦巻いていた。
説明会は順調に進んでいるように見えたが、参加者の一人が手を挙げて言った。
「正直、この内容で本当にプロになれるんですか?」
その問いに悠斗は動揺した。美絵の厳しい言葉が頭をよぎる。
「…もちろんです。女装サロンでは、基礎から応用までしっかりサポートします。」
しかし、その言葉に参加者の反応は鈍かった。悠斗は焦りを隠せなかったが、そこで美絵が後ろから前に出てきた。
「この女装サロンでは、ただスキルを学ぶだけじゃなく、自分の人生を切り開く力を身につけるの。悠斗の言葉にはその覚悟がまだ足りない。でも、ここにはその可能性があるわ。」
その力強い言葉に、会場の空気が変わった。