女装サロンラビリンスのスタッフたちは、ショーの準備に向けて俺を全力でサポートしてくれた。
「翔太さん、ショーで着る衣装はこちらです。」
用意されたのは、ラビリンスのシンボルカラーである紫を基調としたゴージャスなドレス。スパンコールがきらめき、まるで舞台の主役のようなデザインだった。
「これを俺が着るのか…?」
「もちろんです。翔太さんなら絶対に似合いますよ。」
さらに、メイク担当のスタッフが、俺の顔に特別なメイクを施してくれた。これまでよりも濃いアイシャドウと鮮やかなリップカラーが、俺の表情をさらに華やかに引き立てた。
「翔太さん、鏡を見てください。」
鏡の中には、まるでプロのモデルのような姿が映っていた。
「これが…俺?」
驚きと感動で胸がいっぱいになった。女装サロンラビリンスでの努力が形となり、目の前に現れていた。