準備が進む中で、幾つかの問題が浮上した。まず、都市での会場がなかなか決まらず、候補地が競争率の高い場所ばかりだった。また、予算やスポンサーの確保も予想以上に難航していた。

「思った以上に壁が高いね…」葵はそう言って肩を落とした。

奏も少し不安そうに、「本当にこれをやりきれるのかしら…」と呟いた。

しかし、涼は決して諦めなかった。「まだまだ始まったばかりだよ。私たちにはこれまで積み重ねてきた経験と信念がある。これを乗り越えたら、もっと素晴らしい未来が待っているはずだ。」

その言葉に、奏と葵も改めて決意を固めた。