エレガンス・ステージのラウンジに着くと、麗香がすでに待っていた。

「あなたたちのサロン、最近話題になっているみたいね。」麗香は微笑みながら切り出した。「でも、この先もその勢いを維持するのは簡単じゃないわ。」

「それは分かっています。でも、私たちは信念を曲げずに進みたいと思っています。」涼は静かに答えた。

「その信念をさらに広めるために、私たちと正式なパートナーシップを組むのはどうかしら?」

「パートナーシップ?」

「ええ。私たちは豪華な演出と規模で勝負しているけど、あなたたちのような温かさや親密さを求める人も多い。互いに補完し合えると思うの。」

涼はその提案に驚いた。

「でも…私たちの方向性が違いすぎて、衝突しないか心配です。」

「違いがあるからこそ、そこに価値が生まれるのよ。」麗香は力強く言った。「それに、私はあなたたちの信念に少し影響を受けたのかもしれない。」

涼は少し考え込んだが、最終的に頷いた。「一度試してみましょう。互いに何ができるかを探してみたいです。」