「涼、あなたはよく戻ってきたわ。」

自由の部屋での経験を終えた後、私は沙羅様の元へ案内された。彼女は以前と変わらず美しく、しかしその目にはこれまで以上に深い優しさが宿っていた。

「前回の旅では、あなたは自分の外見と心を少しずつ調和させる方法を学びました。しかし、今回はさらに奥深く、あなた自身の存在そのものを問い直す旅になるでしょう。」

彼女の言葉はどこか抽象的でありながらも、私の胸に強く響いた。

「次に進むべき場所は『無限の回廊』よ。そこでは、あなたが持つ可能性を広げるための新たな鍵が隠されているわ。」