「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第1話~」
俺は冬が大嫌いだ。何故ならば女子高生のパンチラが拝めないからだ。スカートがめくれても生パン率は極めて低い。寒いから無理もない。
俺は寒さには強い方だ。女子高生のパンチラが拝めるならば少々寒くても耐え抜く自信がある。
いや、極寒の地でも構わない。極寒の地では100%パンチラなどありえないだろうが。
こんなことばかり考えているせいか気付けば彼女いない歴20年。中3の時に奇跡的に校内のマドンナに告白されて付き合ったが、数ヵ月でフラれた。
俺が身体ばかり求めすぎたのが原因だろう。
それ以来は浮いた話がない。そんな俺の恋愛歴は、まるで持ちギャグが数ヵ月だけ流行って、その後は泣かず飛ばずの一発屋芸人。
ある日、彼女がいない寂しさを紛らす為に俺は突発的にナンパをしようと考えた。もちろんナンパなんかしたことがないし、しようと思ったのもこれが人生初だ。
しかし、俺の地元は人通りが少ない。女性がほとんどいない。
そして、辺りが暗くなった。スマホをチラ見するともう18時。北風がいつもの倍くらい冷たい。
しかし、奇跡は起きた。俺と同世代と思われる美女が前から歩いてきた。
いつもなら勇気がでない俺だけど、後悔したくないから思いきって美女に声を掛けてみた。
「あのー、今暇ですか?暇なら一緒にコーヒーでもいかがですか?ご馳走しますよ!」
俺の問いかけに美女はこっくりとうなずいた。歩きながら会話をするが、美女は何もしゃべらず微笑むだけだ。
でも、その微笑みからは知性も感じて、俺好みの才色兼備な女性だと思った。