「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第44話~」

「うん、俺、天使が大好きだ!」

「・・・私も好き。今も昔も。ずっと」

「んもう!私の前で見せつけてくれたわね!結婚式は私も呼んでね!いづみさんにメイクしてもらって、ウエディングドレスで行くから!」

「馬鹿だなあ。カズちゃんがウエディングドレスを着用してどうするんだよ。俺らが主役だぞ!しかも女装して行くのかよ」

「だって綺麗にして行きたいじゃない?お友達の結婚式に素顔じゃいきたくないわ。私も乙女なのよ」

「乙女て。しかし、結婚式に呼べるような友人はいないんだよなあ。どうしたらいいんだろう」

「そこは、うちの社員を使えばいいんじゃないかしら。いくらでも支援するわよ」

何だか結婚する流れになってきてしまっているけれど、いいのかな。今の流れこそ酔った勢いみたいなものを感じてしまう俺。

でも、そんな心配をよそに、トントン拍子にいろんな事が決まり、俺と天使は結婚することになった。しかも、入籍前に天使のお腹には、俺の子供が宿った。