「この子は私の一個下で入ってきた子で、たまたま営業でペアを組むことがあって、それで仲良く なったの。それで、なんか今まで女子会に参加したことがないらしく、いつか参加したいって言 うから今日連れてきたの」 「本当に畑中さんがいなかったら、私、一生会社で孤立しちゃうんじゃないかと思ってました。 だからこうして、女子会に参加できて本当に良かったです。私、憧れだったんです、女子会に参加 することが」

みんながニコニコしながら聞いている。

「なので今日はよろしくお願いします」

「うん、こちらこそ!」

「じゃあ、乾杯しましょうか!」

「今日は、新しい仲間が増えたということで、みなさん、楽しみましょう! 乾杯!」

各々グラスを近づける。彼女たちは高校の同級生らしい。しかし本当に姉と友達は仲が良さそ うだった。まるで何十年ぶりの再会とでもいうような笑顔を振りまいていた。しかし実際には先 週会ったばかりらしいが。