いよいよフェスティバル当日がやってきた。会場は大きなホールで、控え室には他の大学のチームが緊張した面持ちで準備をしていた。

僕たちのチームも緊張しながら最後の確認を行っていたが、颯太はリーダーとして冷静に全員を鼓舞していた。

「大丈夫。今まで練習してきたことを出し切ろう。」

僕も自分を信じて、心の中で「優花」としての自分を強く意識した。