悠斗がコンテストで優勝したことで、女装サロンは地元で一躍注目のスポットとなった。常連客だけでなく、新しい客も増え始め、サロンは忙しさを増していた。しかし、美絵の厳しさは相変わらずで、さらに「新ルール」を追加してきた。

「悠斗、この女装サロンを訪れるすべての客に、あなたが模範を示すの。メイクも、衣装も、態度も完璧にね。」

美絵は悠斗を女装サロンの「顔」として押し出そうと考えていた。それは悠斗にとって大きなプレッシャーだったが、同時に自分の限界を超えるチャンスだとも思えた。