ある日、悠斗は美絵の部屋で一冊の古いアルバムを見つけた。その中には、美絵が若い頃に撮影された写真が並んでいた。そこには、美絵が自身で女装をしていた姿もあった。
驚いた悠斗は美絵に問い詰めた。「どうしてこんな写真があるんですか?」
美絵は初めは否定しようとしたが、静かに語り始めた。
「この女装サロンを始めたのは、私が自分を隠すためだったのよ。昔、私は家族から認められなくて、自分を受け入れる場所を作りたかったの。」
その言葉に悠斗は衝撃を受けた。美絵の厳しさの裏には、自分自身の傷や葛藤があったのだと気づいた。