涼の言葉を聞いた奏と葵は、一瞬だけ戸惑いを見せたが、すぐに頷いた。

「涼がそう思うなら、私もそれを受け入れるわ。」奏がそう言うと、葵も微笑みながら続けた。「僕も賛成だよ。君がどう感じているのかを知るためには、時間が必要だと思う。」

こうして、三人は再びサロンでの時間を共有することになった。だが、その関係性は以前とは微妙に異なっていた。奏は涼に寄り添いながらも、彼が葵とも親しく接している姿を見て、胸の奥に嫉妬心を感じることがあった。

一方で葵は、奏の存在を意識しつつも、涼との距離を縮めるために、さりげなくサロンでの活動に積極的に参加するようになっていた。