そして迎えたイベント当日。公園には色とりどりのテントが立ち並び、その中に「女装サロンラビリンス」のブースもあった。迷宮をイメージした装飾が施され、訪れる人々を歓迎していた。

「ようこそ、自分を見つける迷宮へ!」奏が笑顔で参加者を案内し、葵がドレスアップ体験のサポートをしていた。涼は写真撮影のブースで、完成した姿を撮影しながら参加者の笑顔を引き出していた。

最初は少し控えめだった参加者も、三人の明るい対応と体験の楽しさに引き込まれ、次第に賑わいを見せていった。