その日の夜、涼たちはサロンに残り、改めて自分たちの進むべき道を話し合った。

「麗香さんは敵じゃないかもしれない。でも、私たちのやり方に疑問を投げかけてきてるのは確かよね。」奏が言うと、葵も頷いた。

「でも、それでいいんじゃない?私たちが自分たちのやり方を信じてるなら、他の誰かが何を言っても揺らがない。」葵の言葉に、涼は微笑みを返した。

「そうだね。サロンラビリンスは、これからも『帰ってこれる場所』であり続けよう。それがどんなに難しいことであっても。」