「何すんだよ!」
僕の言葉に耳を貸さずに母親は僕を羽交い絞め。
「真美!あんたの白とひまわりのワンピ出しな。ウエストで切り替えの奴」
その言葉に姉貴が衣装箪笥に駆け寄っていく。
「僕聞いてないよ!なんでそこまでしなくちゃなんねーんだよ!」
「お母さんだって聞いてないわよ!」
「試合のレジメよく見てなかったんだろ!」
母親の満身の力で羽交い絞めされて抵抗している僕に姉貴が何かを被せる。
「わっ!」
花の様な柔軟剤と姉貴の匂いの染み付いたそれの袖に腕を通され、膝丈まで服を伸ばされ、
「いくよ」
姉貴の言葉と共に背中のジッパーを一気に上まで上げられる僕
「ひゃん!」
思わずそんな声出す僕。何だよこの体をぐっと束縛される感覚。女のワンピって初めて着たけど、何だろ、こんなの今までに経験した事ない。それに太股が楽になって、ワンピの裾がふるふると当たって…すごい不思議な感触。