「まあ、とにかく変じゃないからいいんじやない?」

「いいよこれで」

母親と姉貴がそう言ってる時、僕は鏡の前ですっごく不思議な気持ちになって、体をねじってワンピの裾

をひらひらさせる。

「何遊んでるの」

僕の母親は僕が遊びでそんな事をしてると思っているらしい。でも、僕の心は違っていた。

(なんか、こういうの、おもしろーい)