悠斗は、女装サロンが多くの人の支えになる可能性を信じて、次の一歩を踏み出すことにした。これまでは常連客たちが中心だったが、新しい客層を迎え入れるために「初心者体験会」を企画したのだ。
「女装サロンに興味があるけど一歩を踏み出せない人のために、このイベントを成功させたい。」
その話を聞いた美絵は、腕を組んで考え込んだ。
「初心者向けのイベントね…。それが本当に女装サロンのためになるのかしら?」
「もちろんです。僕が責任を持って進めます。」悠斗の目は真剣だった。
美絵は少し考えた末に頷いた。「いいわ。女装サロンがどれだけ柔軟で強い場所なのか、見せてみなさい。」