「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第50話(最終回)~」

「大歓迎よ!美女3人、イケメン2人で写りましょう。記念になりそうね」

「カズちゃん、イケメン2人って誰だよ?」

「あなたの奥さんとお子さんよ。二人とも素敵な男性じゃないの。ね?」

5人で記念撮影。
1枚しか撮影していないのに、奇跡的に全員がいい表情をしていた。いや、これは必然なのかもしれない。このメンバーだからこそ、自然な表情が撮れたのかもしれない。

正直女装に飽きてしまった時期もあった。でも、久しぶりにこうして人前で女装をするとやはり心地がいい。
女装が俺の人生を変えてくれた。ラビリンスには本当に感謝している。
いつまでも俺は女装をし続けるのだと思う。

今なら胸を張って、自信を持って言える。俺の趣味は女装。きっとカズちゃんも俺も女装をし続けるだろう。
美喜も男装をし続けるだろう。

俺らがこうして女装や男装を楽しんでいるうちは俺らの関係は終わらないだろう。

そして、俺らみたいに女装や男装を楽しむ人が0にならない限りはラビリンスはここにあり続けるのだと思う。

肩書きだとか、性別だとか、年齢だとか。そんなものを一切気にせずに楽しめる環境がこのラビリンスだ。
ラビリンスに感謝しながら結婚生活や女装を楽しんでいこうと思う

END