「天男天女(てんなんてんにょ)③」
入り口を開けた瞬間甘い香りがした。まるで異世界だ。だが、僕の警戒心はなかなかとけない。

女性になるなんて経験したこともないし。イメージできないのだ。

「今日はどのようにいたしましょうか?ご希望のイメージはございますでしょうか?」

「う~ん。イメージ・・・。ギャル系ってできます?」

「もちろん。できますよ。」

別れた梨恵のイメージを伝えた。茶髪でパーマがかかっていて等。

洋服も近い感じのものを選んだ。

着替えをしてメイクするとそこには梨恵がいた。僕の気持ちは高ぶった。興奮しているけど楽しい。こんな複雑な気持ちは初めてだ。