ある日、沙織が妙にニヤニヤしながら拓也に声をかけてきた。
「お兄ちゃん、
「また何か面倒なこと?」拓也は嫌な予感を覚えた。
「うん!演劇部の出し物でね、
「はぁっ!? なんで俺が!」
「だって、お兄ちゃん背も高くて顔立ちも整ってるし、
沙織の褒め言葉に少し心が揺れるものの、拓也は断固拒否する。
「絶対嫌だ!」
しかし、沙織は諦めない。ある日、無理やり部屋に押し込まれ、
「ほら、鏡見て!」
鏡に映った自分を見て、拓也は言葉を失った。そこには、
「これ、本当に俺なのか…?」
「でしょ?ほら、もっとポーズ決めてみてよ!」
沙織の無邪気な笑顔に、