目を開けると、周囲の景色が変わっていた。涼は自分の身体に違和感を覚え、手足を確認する。

「え…なんだこれ。」

その声は、間違いなく女性のものだった。

鏡に映る自分を見た涼は、目を疑った。そこにいたのは見知らぬ美しい女性だった。肩までの黒髪が光を受けて艶めき、細身でしなやかな体つき、そして魅惑的な瞳。

「これ…俺なのか?」

驚愕と困惑の中、涼は必死に自分の姿を確認しようとするが、記憶は曖昧で、戻る術も見当たらない。

さらに驚いたのは、周囲の人々の視線だった。

通りすがる男性たちの熱い眼差し、女性たちの羨望混じりの視線。涼の意識はますます混乱していく。