リサの絵に描かれていた謎の女性について考え続けていた涼は、偶然通りかかった路地裏で、不思議な占い師・薫と出会う。和風の装いに妖艶な雰囲気を持つ薫は、涼を見るなりこう言った。

「あなた、他の世界の“影”を背負ってるわね。」

その言葉に涼は驚愕する。薫は、涼の体が女性になった理由や、その背後にある「神社の鏡」の力について、部分的ながらも示唆を与える。

「あなたが元に戻りたいなら、自分の中にある“もう一つの願い”を見つけないといけないわ。それが何なのかは、自分自身で気づくしかないけどね。」

薫との会話は謎めいており、明確な答えを与えない。しかし、彼女は涼がこれから遭遇する試練についてほのめかし、その未来を少しだけ指し示した。