デート当日、優は少し緊張しながらも、女装ではなく普段の服装で待ち合わせ場所に向かった。一方の凛も、今回はスーツではなくシンプルなシャツとパンツというスタイルだった。

「今日はお互い、自然体でいようね。」

凛が微笑みながら言うと、優は頷き、心が温かくなるのを感じた。

2人は映画を見たり、美味しいパスタを食べたり、笑顔の絶えない一日を過ごした。帰り道、夕暮れの街並みを歩きながら、凛がふと口を開いた。

「これからも、一緒にいられるかな?」

「もちろんです。僕、凛さんといると自分が自分らしくいられる気がするんです。」

その言葉に、凛は静かに微笑み、そっと優の手を握った。