突然の告白に戸惑いながらも、優は自分の中の気持ちを整理し始めていた。これまで一緒に過ごしてきた時間、凛の優しさや温かさ、そして何より自分の秘密を受け入れてくれたこと――全てが愛おしく思えた。

「僕も……凛さんのことが好きです。」

優の口から出た言葉に、凛は驚きながらも満面の笑みを浮かべた。

「よかった……正直、少し不安だったんだ。」

「そんな……凛さんが不安なんて思わなかった。」

「だって、小野寺さんは繊細だから、私みたいなのが重いかなって。」

「全然そんなことないです。」

2人は不器用ながらも、互いの想いを確認し合い、初めてのデートの約束をした。