1年後――。

2人は再び同じ温泉街を訪れていた。今回の旅行は、付き合い始めて1周年の記念だった。

「去年と同じ旅館だね。でも、なんだか前よりもっと特別な場所に感じるよ。」

優がそう言うと、凛は頷いて答えた。

「そうだね。あの時より、もっと深い関係になれた気がする。」

2人は手を繋ぎながら、静かに笑い合った。その笑顔は、未来への希望に満ち溢れていた。