その日の夜、美咲に報告すると、彼女は満足そうに頷いた。

「どう?女装サロンラビリンス、面白かったでしょ?」

「いや、面白いっていうか、変な気分だったよ…。」

「変な気分?それでいいのよ。その『変』を突き詰めなさい。」

「突き詰めるって…俺、何を目指してるんだ?」

「新しい自分よ。あんた、これまでずっと自分を殻に閉じ込めてたでしょう?その殻を破るの。」

美咲の言葉には妙な説得力があった。彼女の提案は無茶苦茶だったが、どこか俺の心に響くものがあった。

「分かったよ…次も行くよ。