こうして、涼、奏、葵の三人はチーム「ラビリンス」としてイベントに参加することになった。三人でアイデアを出し合い、衣装やメイク、パフォーマンスの内容を考える中で、少しずつ一体感が生まれていった。

「これなら、きっと優勝できるね!」葵が楽しそうに言うと、奏も笑顔で続けた。「そうね。でも、それ以上に、この時間がとても楽しいわ。」

涼は二人の言葉に安心しながら、心の奥で決意を固めていた。このイベントを通じて、自分が本当に大切にしたいものを見つけよう、と。