女装サロンラビリンスの大広間は、普段以上に華やかだった。カラフルな照明が天井を飾り、参加者たちはそれぞれ自慢の衣装に身を包みながらパフォーマンスの準備に忙しかった。
チーム「ラビリンス」は控え室で最後の打ち合わせをしていた。奏は衣装の細かい修正を確認し、葵は振り付けの確認をしながらも、どこかそわそわしている様子だった。
「涼、大丈夫?緊張してる?」葵が尋ねると、涼は小さく笑いながら答えた。
「少しね。でも、二人と一緒だから心強いよ。」
その言葉に奏も微笑みながら、「私たちなら絶対にうまくいくわ」と力強く言った。