涼たちは、サロンラビリンスを「みんなが帰ってこれる場所」に戻すため、新たな取り組みを始めた。初心を取り戻すために、まず常連客たちに直接連絡を取ることにした。
「お久しぶりです。最近どうされていますか?ぜひまた遊びに来てください。」
涼が送ったメッセージに対し、かつての常連客たちからは喜びの返信が続々と返ってきた。
「また伺いたいと思っていました。新しいサロンも楽しみです。」
「久しぶりにみんなに会いたい!」
さらに、サロンのイベントもリニューアルすることにした。以前のように大規模なものではなく、小規模で参加者がゆっくり楽しめる形式を取り入れることにしたのだ。
「これなら、一人ひとりともっと深く交流できるね。」奏が嬉しそうに言った。
「うん、これが私たちらしいやり方だと思う。」涼も笑顔で頷いた。