ラビリンスが企画した新イベントは「リフレクション・デイズ」と名付けられた。このイベントのテーマは「鏡の中の自分」。参加者がただ華やかに装うだけではなく、自分の内面を見つめ直し、それを表現する時間を提供するものだった。
「ファッションショーだけが女装の楽しみじゃない。もっと深いところで繋がりを感じられるイベントにしたいんだ。」涼の言葉にスタッフ全員が頷いた。
イベント当日は、サロンの常連客たちだけでなく、新規の来場者も多く訪れた。参加者たちは、自分の人生や気持ちを語りながら、好きなスタイルを披露する。涙ながらに自分の過去を語る人、未来への希望を語る人――その一人ひとりが輝いて見えた。
「私はこのサロンで初めて、ありのままの自分でいられる場所を見つけました。」ある参加者の言葉が、会場中の心に響いた。