涼は意を決して、東條麗香に連絡を取った。数日後、エレガンス・ステージの華やかなラウンジで、再び麗香と顔を合わせた。

「なるほど。あなたから共催の提案があるなんてね。」麗香は興味深そうに微笑んだ。「それで、どんな内容を考えているの?」

涼は少し緊張しながらも、自分たちの企画を説明した。「女装をもっと身近なものにするために、あなたたちの華やかさと私たちの温かさを融合させたイベントをやりたいんです。『トランス・ハーモニー』という名前にしました。」

麗香は腕を組んで考え込んだ。「面白いアイデアね。でも、どうして私たちと手を組むの?」

「競い合うだけじゃなく、女装文化全体をもっと広げたいんです。あなたも同じ思いがあるなら、協力できると思いました。」

麗香はしばらく沈黙した後、静かに頷いた。「いいわ。あなたたちの本気を見せてくれるなら、こちらも全力で応える。」