巡回イベントの初回開催地は、大阪だった。

「大阪といえば派手さが魅力。だからこそ、インパクトのあるショーを用意しよう。」麗香が提案し、エレガンス・ステージの華やかな演出が中心となった。

一方、ラビリンスのチームは、温かさを大切にした交流コーナーを設けた。地元のサロン経営者や常連客たちと自由に話せる場を作り、女装文化について気軽に知ることができるようにした。

「この組み合わせ、思った以上にうまくいってる!」葵が感動したように言った。

実際、ショーの華やかさで興味を引き、その後の交流で深い感動を与えるという流れは、観客からも高く評価された。

「次はどこで開催するんですか?」観客の一人が尋ねると、涼は笑顔で答えた。「次は名古屋です。ぜひそちらにもいらしてくださいね。」