「フェスティバルなんて、私たちにできるのかな?」葵は不安げに尋ねた。

「簡単じゃないだろうけど、私たちならできる。」奏が力強く言う。「これまでだってそうだったでしょ?」

「そうだね。」涼も頷いた。「私たちだけじゃなく、今まで一緒に歩んできた仲間たちの力を借りれば、もっと大きなことができる。」

麗香や真紀、佳奈をはじめ、各地で協力してきた女装サロンの仲間たちにも声をかけ、大規模なプロジェクトチームが結成された。

「みんなで一緒に作り上げるんだ。」涼の言葉に、チームの士気は高まった。