「できたのね。」

完成したドレスを手に、私は沙羅様の前に立った。彼女は私をじっと見つめ、その目にはいつになく厳しい光が宿っていた。

「そのドレスを纏い、女装サロンラビリンスの最深部にある『真実の舞台』へ進みなさい。そして、そこで自分自身をさらけ出すのよ。」

真実の舞台――その言葉だけで、私は緊張と期待に胸を高鳴らせた。