「無限の回廊」での体験を重ねるごとに、私は自分の中にある無数の可能性を見つけ出した。それは必ずしも「理想の自分」だけではなく、時には隠していた弱さや葛藤をも含んでいた。

女装サロンの中でのこの旅路は、私にとって単なる外見の変化ではなく、内面的な変容をもたらしていた。

「涼さん、これで『無限の回廊』の試練は終了です。」

スタッフの言葉に従い、私は最後の扉を開けた。そこには沙羅様が待っていた。