「俺の趣味・女装サロンへ遊びに行くこと ~第22話~」

その後、違う部屋に移動していづみさんとガールズトークを楽しんだ。
「ねえ、美喜さん。美喜さんの一番の親友ってやっぱり和子さん?

「まあ、はい。俺、人付き合いとか苦手だし、向こうから積極的にトークされても上手く話せないし。でも、カズちゃんは違うんです。母性と父性を兼ね備えてるんですよ。いいヤツですよ。まあ、上司でもあるんだけどね」

「確かに不思議な魅力がある人よね。社長向きの人って感じがするわ。仕事とプライベートをしっかり分けてるしね」

気付いたらガールズトークが脱線してカズちゃんトークになっていた。
きっと今頃カズちゃんはくしゃみが止まらなくて困っているに違いない。

「ねえ、今度は和子さんと美喜さんで一緒に来たら?二人で写真撮影とかもいいんじゃないかな?美女二人で!」

「なんか照れ臭いな。でも、たまにはいいかな」

まあ、俺が乗り気でなくてもカズちゃんは俺と行きたがるだろうな。

「うん。いいと思うよ!ところで、ラビリンスには女性のお客さんもいるのよ。男装サービスもあるの」

「ふーん。男装かあ。写真とかあれば見たいなあ」

「見せてあげる。誰かに見てほしいってこのお客さんも言ってたし。これだよ」