「100分の1の女装~第2話~」

だが、思い切って付けるしないと気持ちを奮い立たせ。

右足の親指からショーツに通して行くその瞬間にものすごい高揚感を感じた!そのおかげで左足はすぐに通せた。なんなのだろう!この包まれている安心感は??「男に引き返したくない」そう思えたほどだった。

洋服も着替えると不思議な安心感で穏やかな気持ちになった。

いづみさんはメイクをしながら色々話をしてくれた。変身してみんなで出かけたときの話やサロンでのイベントの話などいろいろ聞かせてくれた。

「女装って色々な楽しみ方があるんですね」と言うといづみさん真っ直ぐ僕を見て「そうですね。100人いたら100通りの楽しみ方があると思いますよ」と優しい口調で言ってくれた。

「コスプレも楽しそうだし学校の制服やウェディングドレス、OLさんとか色々ありますもんね。」

「そうそう。だから変身してからの遊び方もたくさんあると思いますよ。」と言ってくれた。「そうかなるほど。」静かに僕は納得した。

「はい。メイク終わりましたよ。鏡を見てみてください。」

僕は凝視ができなかった。いづみさんがグッと僕の両肩を掴んで「大丈夫大丈夫!とても素敵ですよ。」と言ってくれたので思い切って鏡を見た。

「えっ?これが僕?」「ていうか私?」

どことなく母親にも似ていて嬉しかった。家に帰ってもあの時の興奮が何度も蘇ってきた。「また変身したい!」悶々とした気持ちで2週間が経ちまたラビリンスに遊びに行った。