「100分の1の女装~第4話~」
2週間後、僕は女性物の服を遠目でウインドウ・ショッピングしていた。「どれもいいなぁ。でも1人で買いに行く度胸はないなぁ」
すると肩を叩かれた。驚いて見てみると片桐純子だった。
「片桐さん?!」
「女性もの見てたの?ごめんごめん驚かしちゃって。今私プライベートなんだけどよかったら色々見てあげよっか?1人じゃ買いずらいでしょ?」
「えっいいの?凄い助かるよ。1人だと心細くてさ。」
その後2時間ほど僕の服をいろいろコーディネートしてくれた。「こんなの似合うかな?」なんてお互い洋服を合わせたりして今まで感じたことのない楽しいひと時だった。
「今日は片桐さんのおかげでたくさん買い物しちゃったよ。感謝の気持ちと言っちゃなんだけど晩御飯ご馳走するよ。」
あまりに買い過ぎてしまいお金が無くなってしまっていたので手頃なファミレスへ。
「今日はありがとう」
「うん。ところでさぁ京君って付き合ってる人いるの?」
「いや。いないよ。」