四人の女の子達がお互いの体を叩き合って一斉に大笑い。

「こら、あまり騒がない!変に見られるでしょ!」

ママの誰かが女の子達に小声で注意。その隙にうつむき加減で早足でワゴンに乗り込もうとした時、

「泉ちゃん!はいここ」

三列目のシートのドア側に座ってた女の子が降りて、その席の真ん中に座る様に僕に指示してくれた。

「あ、あの、僕…」

「だめだよー僕なんて言ったらさ!」

その子の声に再び大笑いする彼女達。

「かわいいーじゃん!」

「五年生でしょ?」