その夜、2人は温泉に浸かり、リラックスした気持ちで部屋に戻った。食事の後、縁側に座りながら夜空を眺める。

「星、綺麗だね。」

優がポツリとつぶやくと、隣に座っていた凛が少しだけ身を寄せてきた。

「こうして静かな場所で一緒にいると、改めて幸せだなって思う。」

「僕も……。凛さんといると、なんていうか、自分を肯定してもらえてる気がするんだ。」

「それは私も同じだよ。小野寺さんといると、素直な自分でいられる気がする。」

凛が優の手を握る。その手の温かさに、優は心がじんわりと満たされるのを感じた。

「ねえ、優くん。これからもずっと一緒にいてくれる?」

凛の真剣な問いに、優は一瞬驚いたが、すぐに微笑み返した。

「もちろん。凛さんがいいなら、僕もずっと一緒にいたい。」

2人の心が一つになった瞬間だった。